引き寄せの法則にも使えるかも?私のブックレビュー「増補改訂版 気功 〜その思想と実践〜」 🐾
引き寄せの法則にも使えるかも?私のブックレビュー「増補改訂版 気功 〜その思想と実践〜」 🐾
「増補改訂 気功 〜その思想と実践〜」を読んだ。
私の思想と生活にも多大なる影響を与えた古典。
値段が定価の2倍でも喜んで買いたいくらい、実践的で奥が深い本。
内容は、その名の通り、気功に関する基礎と、気功の思想について。
日本で道場を開いてる中国の研究家がわかりやすく丁寧に解説してくれる。
2世紀に渡る科学万能の時代も70年代には終わりを遂げたと思われる。
しかし今尚、科学的・唯物的・都合合理的な史観で物事を捉える風潮は、特に先進諸国においてはまだまだ根強い。
そこで、主流科学・主流医学では追求しきれない人体の潜在的なパワーを気功がどのようにして最大限に引き出すのかは気になるところ。
ドラゴンボールのかめはめ波や、幽☆遊☆白書の霊丸、ジェット・リーの昔のカンフー映画の修行シーンなどで、「気」について何となくイメージがついてる人もそれなりにいるかもしれない。
というか、気功はその思想の奥深さゆえ、呼吸法や瞑想などを取り扱っているものの、ひとくくりに「気功とはこれ」と定義できる言葉が見つかってないらしい。
その実、本書で解説されてる気功の思想は思った以上に奥が深く、興味をそそるものだった。
何より、その考え方は日常生活においてもとても有益なものだと悟った。
この記事では、気功の思想について手短に書いていく。
まず、一番興味深かったところ。
なんでも、気功は、「いい加減」にやるのがミソらしい。
一応気功には、気功法、呼吸法、瞑想法が存在するし、それぞれに具体的なテクニックがあるものの、道場では門下生が"だらけてる"そう。
たしかに、所作にこだわって真面目に取り組んだところで、肝心のマインドとスキルが進歩しないことって結構あるよね。
学校でもいたよね。板書を一生懸命写してるけど、テストの点数が微妙な生徒とか。っていうか私。
他にも、気功の考えでは、我々の常識の逆を行くところがいくつもある。
・無心になること。頭の中を空っぽに。
忘れよう。忘れることはいいこと。忘れることは、覚えること。
・楽しく ため息をつこう。ため息は悪いものじゃない。
・リラックスするには、猫を見習おう。
・情報に混乱されず、素直に勘に従おう。
・人間の中には二種類の神が存在する。
「識神」…知識によって作られし神。知識を得ることで威張りがちになる。
「元神」…本当の意味での神。いわゆる、無意識や潜在意識。むがになることであ、神とコミュニケーションを取ることができる。
・徳にも、二種類ある。
「福徳」…自分の欲を減らす。
「功徳」…自分の欲を超える。
・こだわりすぎてはいけない。
欲を捨てることにも、無為・無我にこだわりすぎても、質実剛健にこだわりすぎてもいけない。
あくまで支配をなくし、自然体であるように。
などなど。
どれも、ブッダが悟った中道に通ずるものを彷彿とさせる。
それに、引き寄せの法則を活用する人にも、マインドの面で役に立つかもしれない。
何しろ、人間の運、不運は考え方によって左右される。
考えすぎたところで、楽しい人生を送れることなんてないのだ。
それから、当然、気功の修練を積んだ者には、気を操る力も会得できるという。
作中では、嫌な上司を気で懲らしめようとして自分に悪い念が跳ね返ってしまった人の話が載っている。アナキン・スカイウォーカーもびっくり。
なんだか、私も気功を習いたくなって来た。
スロットマシンの設定を見極めたり、運命的な出会いを気で引き寄せられないだろうか。
そうだ、気功は欲を超えねばならなかったな。
「増補改訂 気功 〜その思想と実践〜」は、引き寄せの法則を活用する人や、日常生活をより良くしたい人、マインドフルネスに興味関心がある人にオススメ。